第26回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

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第26回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

第26回折り紙の科学・数学・教育研究集会を、下記の要項で行ないます。
会は、研究者の発表と質疑というかたちで行われます。どなたでも聴講できます。

日時
2019年6月22日(土)10:00-17:00(昼食は各自)
場所
JOASホール(文京区白山1-33-8 朝日マンション2F 都営三田線白山駅下車すぐ) (地図
参加費
1000円
参加資格
なし。当日会場へお越しください。
備考
会の終了後、懇親会を行います。
主催
日本折紙学会(連絡先:webman@origami.gr.jp)
九州会場への中継
九州(佐賀大学会場)へ、ネット中継を行います。
  • 会場:佐賀大学
  • 参加予約:不要です。
  • 詳細は、あらためて連絡します。
  • 参加費:一般 1000円、学生500円

プログラム

内容は変更になることがあります。
会の終了後に懇親会を行います。
10:00-10:10 インフォメーションなど
10:10-10:35 Origami Checkerboardパズルの折り手順の可視化と折り図の評価
大島和輝、三谷純
表裏色違いの正方形の紙を折り、3x3のドットパターンを出現させるOrigami Checkerboardパズルというパズルがある。発表者らは、同パズルの最適解となる折り手順の探索と可視化を行ったが、可視化結果の折り図の品質について十分な検討は行っていなかった。本発表では、可視化システム及び可視化結果の折り図の折りやすさの評価手法と結果について発表する。
10:35-11:00 複数層からなる平坦折り紙を対象とした単一視点形状モデリング
加藤優弥、三谷純
従来のソフトウェアを用いて折り紙形状をモデル化することは困難であった。本発表では、正確な内部構造を省略しながらそれらしい外見を持つ折り紙モデルを生成するシステムを提案する。対象とする折り紙形状を平坦に折りたため表裏対象であるものに限定することで、単一視点による簡易で素早いモデリングが可能となる。最後に、本システムと従来のシステムで生成されたモデルの比較やユーザテストの結果についても述べる。
11:00-11:25 切頂正四面体から正四面体への折り畳み
奈良知惠
正四面体(テトラ)の4個の頂点を高さの三分の一で切り取った残りを切頂正四面体とよびます。この表面は4個の正三角形面と4個の正六角形面からなり立っています。ここでは、すべての辺を剛性に保って、できるだけ対称性を高くしながら、六角形面を上手く折り畳んで,正三角形面からなる小さい正四面体に変形する方法について述べます。
11:25-11:50 多層ピラミッドの連続的平坦化
松原和樹 奈良知惠
多面体の連続的平坦化問題についてはこれまで種々の結果が示されている。さらに,最近では多面体の内部に仕切りを持つようなある種の多層構造の連続的平坦化に関する問題が提案され、いくつかの結果が報告されている。本発表では、底面を共有する複数のピラミッドからなる多層構造の連続的平坦化問題を扱う。
11:50-13:20 昼休み
13:20-13:45 「折り」の西洋史
宮本好信
BOS元会長リスターや数学史家フリードマンによる欧州の「折り」の歴史を紹介する。デューラーの多面体展開図、バロック時代宴会のナプキン折り、スペインの小鳥、教育学者フレーベルの教材、インド人ラオによる折紙数学、女性数学者ベロッチ、第一回折紙数学科学国際会議など。併せて、明治の「折紙」教育書や奇術師による折紙本、英語圏での"origami"の言語統計分析を報告する。
13:45-14:05 RESポップアップ駆動の力学
米田大樹
折り切り紙構造の一種であるRES (Rotational Erection System) はいくつかの安定形状を飛び移って駆動する。この幾何的な拘束と弾性変形に注目して、力学の観点から駆動エネルギーを詳しく調べた。実験の結果と弾性理論による考察を交えて報告する。
14:05-14:30 折り紙ビリヤードの極限軌道
三好潤一
帯状の紙をジグザグに折っていくと、最初適当にスタートしてもやがて正三角形に収束する(三谷純による)。ジグザグに折る折り方を変えると折り目が何に収束するか。また、用紙形を変えるとどうなるか検討した。いくつかの実験結果について紹介したい。
14:30-14:40 休憩
14:40-15:05 四辺形分割を用いた動く立体の構成手法
宮嶌祐生、舘知宏
狙った変形をする剛体折紙機構の設計には困難が伴う。本研究では、四辺形境界を持つ一自由度剛体折紙構造に着目する。このような構造は折り変形によって境界の四辺形が変形するが、この四辺形の動きを与えたときに、その動きを近似するような形状を計算することも可能である。さらに、このような剛体折紙構造をモジュールとして組み合わせることで、変形する多面体や、狙った形に相互に変形する構造を設計する。
15:05-15:30 ジオデシック四面体
西本清里 堀山貴史 舘知宏
本発表では、正四面体に正三角形グリッドの折り目パターンを施して得られた多面体を提案する。多面体の形状は二つの自然数の組a,bで表すことができる。この多面体は測地線に沿った三角形帯に分解でき、帯の本数はa,bの最大公約数となることがわかった。また、面の数が等しく互いに素なa,bの組み合わせを用いると同じ一つの帯から異なる多面体をつくることができる。
15:30-15:55 日本の学校教育における折り紙の扱いに関する一考察
松浦英子
1947(昭和22)年に刊行された保育要領の編纂委員長的存在であった倉橋惣三の、折り紙に対する具体的な見解を紹介する。また1954年に開催された「ユネスコ美術教育国際セミナー」において「日本の伝統的折り紙が教育の枠からはずされた」とする吉澤章に対し、文献を元に当セミナーがどのようなものであったかを紹介しながら、何が起こり得たかを推察する。
15:55-16:10 多面体折り紙の昔話
細矢治夫
発表者が40年近く関わって来た多面体の折り紙にまつわるいろいろな話題を提供する。
16:10-16:20 平織りの技法を用いた伸縮可能な立体構造の提案
山本陽平、三谷純
折り紙の工学的に有用な特徴として、「折り目を与えることでフレキシブルに収縮・展開する構造」を作れる点が上げられる。本発表では、表面が伸縮可能な新しい立体構造を提案する。一部の平織りは、平面の方向に伸縮しやすく、互いに連結しやすい特徴を持つ。これらの平織りで立体構造の展開図を設計し折りたたむことで、表面が伸縮する立体構造物を実現する。実際に、筒や正多面体の構造物を設計したので紹介する。
16:20- 飛び入り発表など

発表者募集

締め切りました。

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